2025-07-18

名文を埋める***7月19日分解答・解説

 ※原文を掲載して解答に代えます。


戦争などいう[狂気]じみた事態に於ては、「日本は神国なり。かるがゆえに絶対不敗なり」とか「科学を制するは精神力なり」とかいう[非論理]的な信仰に憑かれている方が、結局勝利の[原動]力になるのではあるまいか、とも考えていたためである。
自分の合理的な考え方が、[動物]的といっていい今の人間世界では或いはまちがっているのではないか、という恐ろしい疑いのためである。
しかし、非論理はついに非論理であり、不合理は最後まで不合理であった。
※山田風太郎(やまだ・ふうたろう):[1922~2001]小説家

2025-07-16

間違えたくない言葉と表現***7月17日分解答・解説

 <1>×首っ引き →首っ丈(くびったけ) 

※異性に心をひかれ夢中になることを「首っ丈」といいます。
「首っ引き」は、そばから手放さないで使用すること。「辞書と首っ引きで訳す」などと使います。
 
<2>「他山の石」は、よその山から出たつまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った(失敗した)言行のこと。
ですから、「他山の石とする」とは「他人の誤った(失敗した)言行を自分の行いの参考とする」ことになります。
問題文のような、他社の成功を参考にする場合には使えません。

<3>B  
※蜂の巣をつついたよう :大騒ぎとなって収拾がつかないさま。多くの危険なことが一時に起きることではありません。 

<4>親の意見と〔茄子の花(なすびのはな)〕は千に一つも無駄はない 
※茄子は花が咲くと必ず実をつけることから。
用例「親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない、という。反対するお父さんの言い分にも、耳を傾けろ!」 


2025-07-14

誤読だらけ***7月15日分解答・解説

 (1)尾羽打ち枯らす(おはうちからす)

(鷹の尾羽が傷ついてみすぼらしくなるところから)落ちぶれて、みすぼらしい姿になる。
用例「尾羽打ち枯らした姿」

(2)針の筵に座る(はりのむしろにすわる)
(針を植えた敷物の意から)一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。用例「針の筵に座る気持ち」




2025-07-12

覚えておきたい名文章***7月13日分解答・解説

 1.「富嶽百景」 2.太宰治 3.昭和時代 4.月見草

   
※富士登山には主に4種類の登山ルートがあります。毎年、今の時期に山開きされ、多くの登山者が訪れます。

※日本月見草協会によれば、本当の「月見草」は昭和初期にはほとんど姿を消し、今よく見かけるのはその仲間である「待宵草」であるとのこと。「富嶽百景」に書かれたのも「待宵草」とのことです。

2025-07-10

使える四字熟語***7月11日分解答・解説

 (01)志操×確固 →志操堅固(しそうけんご) 

※志や考え・主義などを堅く守り、何があっても変えないさま。用例「志操堅固な人間」

(02)×集議一決 →衆議一決(しゅうぎいっけつ) 
※多くの人の議論や相談によって、意見がまとまり決まること。用例「衆議一決、撤退することになった」

(03)修身×清家 →修身斉家(しゅうしんせいか) 
※自分の行いを修め正して、家庭をととのえ治めること。儒教の基本的な政治観を表す「修身・斉家・治国・平天下」(身を修め、家庭をととのえ、国を治め、天下を平和に導く)の中の語。

(04)×不和雷同 →付和雷同(ふわらいどう) 
※自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。「彼はすぐ付和雷同する」


2025-07-08

語彙力次第の漢字パズル***7月9日分解答・解説

 (A) 胆 

→胆石(たんせき)・放胆(ほうたん)・竜胆(りんどう/りゅうたん)
※放胆:きわめて大胆であること。また、そのさま。用例「放胆な行動」

(B) 泉 
→泉質(せんしつ)・泉下(せんか)・林泉(りんせん)
※泉下:黄泉の下。死後の世界。あの世。 
※泉下の客となる:死ぬ。亡くなる。
※林泉:林や泉水を配して造った庭園。

(C) 句 
→句点(くてん)・狂句(きょうく)・絶句(ぜっく)
※句点:文の終わりを示す「。」の記号。
※狂句:1.無心連歌のこと。2.松尾芭蕉の俳諧で、風狂の精神に基づく自由闊達で洗練された句。3.川柳。
※絶句:話や演説の途中で言葉に詰まること。また、役者が台詞(せりふ)を忘れてつかえること。用例「感情が高ぶって絶句した」


2025-07-06

間違えたくない言葉と表現***7月7日分解答・解説

 <1>×祭日→祝日 

※現在、「祭日」という日はありません。昭和23年(1948年)に「国民の祝日に関する法律」が制定され、それまで「祝日」と並んで使われていた「(大)祭日」は法律上なくなりました。
 
<2>古代中国・殷(いん)の暴君紂王(ちゅうおう)が、池に酒を満たし林に肉を吊り下げる豪勢な宴会をした故事から生まれた四字熟語が「酒池肉林」です。ですから、「肉」に「肉体」の意味が含まれている訳ではありません。
女性の肉体を思い浮かべてこの四字熟語を使ったりすると、笑われるかも知れませんよ。

<3>A 
※事大主義(じだいしゅぎ)とは、自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする態度・考え方のことです。

<4>狂言回し(きょうげんまわし)



名文を埋める***7月19日分解答・解説

  ※原文を掲載して解答に代えます。 戦争などいう[狂気]じみた事態に於ては、「日本は神国なり。かるがゆえに絶対不敗なり」とか「科学を制するは精神力なり」とかいう[非論理]的な信仰に憑かれている方が、結局勝利の[原動]力になるのではあるまいか、とも考えていたためである。 自分の合...