2026-02-02

暗誦したい冬の名句***2月3日分解答・解説

 A) 雪の朝 二の字二の字の 下駄の跡 :田捨女
B) これがまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺 :小林一茶
C) 旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる :松尾芭蕉
D) 遠山に 日の当たりたる 枯野かな :高浜虚子
E) 蕭条(しょうじょう)として 石に日の入る 枯野かな :与謝蕪村
F) いざ行かん 雪見にころぶ 所まで :松尾芭蕉
G) いくたびも 雪の深さを 尋ねけり :正岡子規
H) 寒月や 門なき寺の 天高し :与謝蕪村
I ) 降る雪や 明治は遠く なりにけり :中村草田男

※蕭条 :ひっそりとしてもの寂しいさま。

※田捨女(でん・すてじょ) :江戸時代前期、松尾芭蕉とほぼ同時代を生きた女性俳人です。また、芭蕉が学んだ北村季吟(きたむら・きぎん)に彼女も師事しています。丹波国(兵庫県)の人。41歳で夫に死別後、剃髪し貞閑と名のって上洛庵を結ぶ。/問題の句は、捨女6歳の時の作。人々を驚かせたと、「続近世畸人伝」にあります。

※以下も、冬の句としてよく知られているものです。
(松尾芭蕉)初時雨 猿も小蓑を 欲しげなり
(小林一茶)ともかくも あなたまかせの 年の暮
(井原西鶴)大晦日 定めなき世の さだめかな

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2026-01-31

使える四字熟語***2月1日分解答・解説

 (A)×夢我夢中 →無我夢中(むがむちゅう) 
※ある事にすっかり心を奪われて、我を忘れてしまうさま。

(B)無知蒙×味 →無知蒙昧(むちもうまい)
※知恵や学問がなく、愚かなさま。「無知」は知識がないこと。何も知らないこと。「蒙昧」は物事の道理をよく知らない意。用例「無知蒙昧な人たち」/「昧」と「味」。よく似ていますが、違いを見極めて!

(C)本末転×換 →本末転倒(ほんまつてんとう)
※物事の根本的なことと、そうでないこととを取り違えること。用例「本末転倒した意見」

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2026-01-28

語彙力次第の漢字パズル***1月29日分解答・解説

 (A) 描 
→描写(びょうしゃ)・素描(そびょう)・点描(てんびょう)
※素描:鉛筆や木炭などの単色の線などで物の形を表した絵。デッサン。
※点描:1.線を使わずに、点またはごく軽いタッチで描く画法。2.人物や事物の特徴的な部分をとらえて、簡潔に描写すること。

(B) 渋 
→渋面(じゅうめん)・茶渋(ちゃしぶ)・難渋(なんじゅう)
※渋面:不満そうな顔つき。苦りきった顔。「しぶめん」とか「しぶつら」とも読みます。

(C) 突 
→突飛(とっぴ)・猪突(ちょとつ)・剣突(けんつく)
※剣突:荒々しくしかりつけること。語気強く人に当たること。

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2026-01-26

間違えたくない言葉と表現***1月27日分解答・解説

 <1> ×うなされて →浮かされて 
※「熱に浮かされる」で、1.病気で高熱のためにうわごとを言う、2.前後を忘れて夢中になる、の意味。
「うなされる」のは「悪夢にうなされる」です。「熱」ではありません。
文化庁・「国語に関する世論調査」では、「熱にうなされる」と間違える人が相当数いるそうです。正しい表現をしっかり覚えてください。

<2> 「勿怪(もっけ)」とは、思いがけないこと・意外なこと・不思議なこと。想像もしなかったことが身に幸福をもたらすことを「勿怪の幸い」と言います。予期していての「勿怪の幸い」などはあり得ません。

<3> B 
※前人のなしえなかったことを初めてすること(そのさま)。前代未聞・未曽有(みぞう)が「破天荒(はてんこう)」です。
「天荒」は未開の荒れ地の意味です。唐の時代、科挙(官吏登用試験)の合格者が1名も出なかった荊州は人々から「天荒」と軽蔑されていましたが、劉蛻(りゅうぜい)が初めて合格し「天荒を破った」といわれた故事によります。
豪快で大胆なことではありません。
文化庁・「国語に関する世論調査」では、間違える人が極めて多いようです。気を付けてください。

<4> 〔破竹〕の勢い 
※竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れる様子からできた表現です。用例「破竹の勢いで連戦連勝する」。これと似た言葉に「騎虎(きこ)の勢い」があります。こちらは、やめるにやめられない激しい勢い。行きがかり上、中止したり、あとへ引けなくなったりすることのたとえに使われます。用例「前線を突破した後は、騎虎の勢いで本陣まで攻め込んだ」


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2026-01-24

漢字の迷い道***1月25日分解答・解説

 <漢字の読み書き>
(A) よる ※「こより」は「紙縒り」と書きます。
(B) りりしい
(C) まぶしい
(D) 解れる ※「ほつれる」も同じ漢字です。用例「縫い目が解れる(ほつれる)」
(E) 駆り集める(×狩り集める)

<漢字の読み書き> (難解漢字~生活編~)
(A) おむつ
(B) どてら ※厚く綿を入れた広袖の着物。
(C) せいろう ※釜の上に載せて、糯米もちごめや饅頭まんじゆうなどを蒸す用具。
(D) 灰汁
(E) 苦汁 ※「くじゅう」と読めば、1.にがい汁、2. つらい経験、の意味になります。

<同音異義語>
※意味を考え、書き分けてください。
(A) 内向 ※内気で、心の働きが自己の内部にばかり向かうこと。
(B) 内攻 ※ある病気が身体の表面に現れず、身体の内部で浸潤し内臓や精神をおかすこと。


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2026-01-22

この人は誰?***1月23日分解答・解説

 [答え]

川端康成(かわばた・やすなり/本名:同じ)
肖像はB。※Aは横光利一、Cは三島由紀夫。

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1899(明治32)年~1972(昭和47)年 小説家・評論家 大阪市生れ。

2歳で父、3歳で母を亡くした後に育てられた祖父母にも15歳で死別。その後は親戚の援助により、第一高等学校・東京帝大へと進む。在学中に第6次「新思潮」を発刊、「招魂祭一景」で菊池寛に認められる。

大学卒業後には自身が「心の無二の友人」とした横光利一をはじめとする当時の新進作家たちとともに「文芸時代」を創刊、新感覚派の作家・評論家として注目された。初期には代表作「伊豆の踊子」はじめ繊細な詩情と機知の交錯する「掌(たなごころ)の小説」といわれる小品風な作品が多い。

戦後においても、鋭敏な感性と詩的表現によって日本的美意識を追求し、「雪国」・「千羽鶴」・「山の音」・「みづうみ」など多くの作品を発表した。その一方で、評論家としては、横光利一に「発掘の名人」といわれた如く、岡本かの子や三島由紀夫など多くの才能を見いだしている。

1961(昭和36)年文化勲章受章。1968(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。1972(昭和47)年原因不明の自殺をとげた。
他に「浅草紅団(くれないだん)」・「禽獣(きんじゅう)」・「眠れる美女」など。
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【附属問題1】1.国境 2.夜
※「国境」は「こっきょう」と読むのか?「くにざかい」と読むのか? 
文章の調子としては「こっきょう」と読む方が整いますが、「こっきょう」というのは通常、国家の領域の境目、境界のことをいいます。小説「雪国」の舞台は新潟県の湯沢温泉、「長いトンネル」は上越線の清水トンネルであることは異論のないところです。とすると、上野国(こうずけのくに:群馬県)と越後国(新潟県)の境ということになるので、「くにざかい」と読むのが正しいのでは?
川端自身と評論家・武田勝彦の対談の一部を紹介し、後は読者の判断に委ねます。
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川端:上越国境(こっきょう)とか信越国境(こっきょう)とかいいますけどね。国境(こっきょう)と読んでいるでしょうね、みんな。
武田:いや、でもあれは国境(くにざかい)のほうが・・・。
川端:そうですかしら。
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【附属問題2】
1.湯川秀樹(ゆかわ・ひでき/1949年物理学賞)・朝永振一郎(ともなが・しんいちろう/1965年物理学賞)
2.大江健三郎(おおえ・けんざぶろう)

011801

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2026-01-20

使える四字熟語***1月21日分解答・解説

 (A)報怨以徳(ほうえんいとく) 
※「怨みに報ゆるに徳を以ってす」と訓読みされます。

(B)暴虎馮河(ぼうこひょうが) 
※「トラに素手で立ち向かい、黄河を徒歩で渡ること」が原義です。

(C)朋友有信(ほうゆうゆうしん)
※この四字熟語から思い出されるのが、「有朋自遠方来、不亦楽乎」でしょうか。/朋(とも)有り、遠方より来る。また楽しからずや。(遠方から友人が訪ねて来てくれる。楽しいことじゃないか!)/「論語」にある言葉です。因みに「論語」は孔子の言行をその死後に弟子たちが記した書物です。著者は孔子ではありませんヨ。


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暗誦したい冬の名句***2月3日分解答・解説

  A) 雪の朝 二の字二の字の 下駄の跡 : 田捨女 B) これがまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺 : 小林一茶 C) 旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる : 松尾芭蕉 D) 遠山に 日の当たりたる 枯野かな : 高浜虚子 E) 蕭条(しょうじょう)として 石に日の入る 枯野...