2025-06-25

和漢の知識***6月3日分解答・解説

 A) 〇 

※それぞれの意味は、
菜種(なたね)梅雨 :菜の花の盛りのころに降る春の長雨。
走り梅雨 :本格的な梅雨になる前の、ぐずついた天気。梅雨の走り。
空(から)梅雨 :梅雨の時期に雨があまり降らないこと。照り梅雨。
送り梅雨 :梅雨明けのときの雨。雷を伴い、時に豪雨になる。
戻り梅雨 :梅雨が明けたあとに、再び訪れる梅雨と同じような気象状態。返り梅雨。
なお他に、梅雨が明けたあとの、ぐずついた天気を言う「残り梅雨」ということばがあります。

B) ×  
※秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨が「時雨(しぐれ)」です。

C) ×  
※「地雨(じあめ)」とは、一定の強さで長く降りつづく雨のこと。
なお、せまい範囲だけに降る雨、局地的に降る雨は「私雨(わたくしあめ)」と呼びます。
昔から、箱根・比叡・丹波などのものが有名です。

D) 〇  
※「蝉時雨(せみしぐれ)」は多くの蝉が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てたことば。
「沐雨(もくう)」は雨で身を洗うこと、雨に降られてずぶぬれになることを言うことばです。

E) 〇  
※それぞれの意味は、
白雨(はくう) :明るい空から降る雨。にわか雨。
黒雨(こくう) :空を暗くするばかりに降る大雨。
紅雨(こうう) :春、花に降りそそぐ雨。
緑雨(りょくう) :新緑の頃に降る雨。

F) ×  
※「麦雨(ばくう)」とは、麦の実る頃降る雨、五月雨のことです。

G) ×  
※「村雨(むらさめ)」はひとしきり激しく降り、やんではまた降る雨のこと。にわか雨や驟雨(しゅうう)と同義です。
「小糠雨(こぬかあめ)」は、非常に細かい雨。霧雨(きりさめ)、煙雨(えんう)などと同義です。

H) 〇 
※篠突(しのつ)く雨  :篠竹の竹林のように、強く細かく高密度で降るさま。激しい雨の様子。「しのつく」の語感、あるいは「しとしと」の連想から、「ひそやかに降る雨」と間違える人もいるようです。注意してください。
※盆雨(ぼんう) :水の入った容器をひっくり返したような雨。 大雨。豪雨。お盆の頃に降る雨ではありません。
※沛雨(はいう) :激しく降る雨。雨が盛んに降るさまを表す 「沛然(はいぜん)」ということばもあります。

<参考>上記以外の「雨」関係のことば。
陰雨(いんう) :しとしとと降りつづく陰気な雨。
宿雨(しゅくう) :1.連日降りつづく雨。ながあめ。霖雨(りんう)。2.前夜からの雨。
狐の嫁入り : 日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。


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