2025-12-12

漱石の足跡***12月13日号分解答・解説

 120801

120802

以下、適宜コメントを付しながら、正解を記します。2.から17.までが問題とされている事歴です。
   
1.慶應3年(1867)1月5日(現太陽暦では2月9日)、現東京都新宿区で誕生。本名、金之助。
※漱石は江戸時代に生まれていました。
※翌年塩原家の養子となり、9歳時に実家に戻るまで、塩原家で育てられました。
※東京府第一中学校(現日比谷高校)などを経て、明治17年(1884)大学予備門予科(後の第一高等中学校→現東京大学教養学部)に入学。同級には、正岡常則(子規)、南方熊楠、山田武太郎(美妙)、芳賀矢一ら、後に俳人や学者、作家として活躍することになる人物らがいました。
  
2.正岡子規を知る。
※明治22年(1889)第一高等中学校で子規を知り、俳句の手ほどきを受けます。
  
3.「漱石」の号を初めて用いる。
※正岡子規の「七艸集(ななくさしゅう)」に批評を求められ、「漱石」の号でそれに応えました。
  
4.「方丈記」を英訳する。
※明治24年(1891)ディクソン教授に英語力を認められ、依頼されたものです。
  
5.帝国大学文科大学英文科卒業。
※入学は明治23年(1890)。英文科の学生は漱石一人でした。卒業は明治26年(1893)。   
  
6.松山中学で教鞭をとる。
※明治28年(1895)赴任。なお、これまでにも学生の身分ながら、東京専門学校(現早稲田大学)や高等師範学校(現筑波大学)で、短期間ですが英語を教えています。
  
7.第五高等学校講師として熊本へ赴く。
※明治29年(1896)。松山中学は1年間の勤務でした。なお、松山時代には、「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」と名付けた住居で、帰郷した子規と同居していた時期がありました。
  
8.中根鏡子と結婚。
※松山時代に婚約していた中根鏡子と、明治29年(1896)6月に結婚しました。
  
9.英国に留学におもむく。
※英国滞在は明治33年(1900)10月から明治35年(1902)12月まで。この間、英国で池田菊苗(いけだ・きくなえ:グルタミン酸ナトリウムの発見者)と親交を結ぶ一方、国内では子規が死去しています。不十分な留学費と孤独感から神経衰弱に悩んだ英国留学でした。
  
10.第一高等学校兼東京帝大英文科講師となる。
※明治36年(1903)4月。東京帝大は小泉八雲の後任でした。この人事は、高給取りのお雇い外国人教師(八雲は月俸450円)を洋行帰りの国産教師(漱石は年俸800円)に替えることで、大学が経費削減を図ったというのが理由のひとつであったようです。
  
11.「吾輩は猫である」発表。
※最初の長編小説。明治38年(1905)1月~翌年8月まで、雑誌「ホトトギス」に連載。「ホトトギス」は子規が創刊、その子規の没後、この頃は高浜虚子が主宰していた雑誌です。
※この作品が人気を博し作家としての道を歩み始めます。この頃から漱石のもとには多くの門下生などが集い、毎週「木曜会」と呼ばれる会合が開かれるようになりました。
「木曜会」に集まった主な人物としては、小宮豊隆・鈴木三重吉・森田草平・内田百間・野上弥生子・寺田寅彦・阿部次郎・安倍能成・和辻哲郎などが挙げられます。
  
12.「坊つちやん」次いで「草枕」発表。
※明治39年(1906)。松山時代の経験が「坊ちゃん」、熊本時代のそれが「草枕」に生かされています。
  
13.朝日新聞社入社。
※明治40年(1907)。40歳での転職です。
  
14.中村是公と満州、朝鮮を旅行。
※明治42年(1909)。中村是公(なかむら・よしこと)は、「ぜこう」・「金ちゃん」と呼び合った、大学予備門時代からの友人。当時満鉄総裁であった中村是公が、漱石を招待しました。帰国後、「満韓ところどころ」が書かれています。
  
15.修善寺の大患。
※明治43年(1910)。6月に胃潰瘍のため長与胃腸病院に入院。8月に転地療養のため滞在した伊豆修善寺温泉の菊屋旅館で大量に吐血し、危篤状態に陥りました。漱石のその後の人生観や作風に大きく影響を与えたことが、特に「修善寺の大患」と呼ばれる理由です。
  
16.文学博士号を辞退。
※明治44年(1911)。なお、この4年前、総理大臣西園寺公望から文士招待会雨声会に招かれましたが、出席を断っています。その時に詠んだ句として有名なのが、「時鳥厠半ばに出かねたり」(ほととぎす・かわやなかばに・でかねたり)。
  
17.「こゝろ」連載。
※大正3年(1914)。47歳。
  
18.大正5年(1916)12月9日死去。雑司ヶ谷墓地に葬られる。 
   
(注)漱石の満年齢が明治の年と一致することを考慮し、あえて邦暦中心の表示にしました。

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使える四字熟語***3月21日分解答・解説

  (A)門外不出(もんがいふしゅつ) (B)流連荒亡(りゅうれんこうぼう) (C)和気藹々(わきあいあい) ==================================