2025-10-18

名文を埋める***10月19日分解答・解説

 ※原文を掲載して解答に代えます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~
(A)
太宰は[逆説的]表現を好む男であつたから、井伏鱒二は悪人なりと書いてあつても自分は大して[奇異]には思はない。むしろ、「井伏さんには長い間いろいろ御世話になりましたありがたう」と書いてあつたとしたら、かへつて変な位なものであらう。また、太宰が井伏を本当に悪人と感じたとしたら井伏鱒二は悪人なりなどとそんな単純な[気の利かない]云ひ方で満足したであらうか。
※佐藤春夫(さとう・はるお):[1892~1964]詩人・作家。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
(B)
信長は、結局、人間を道具として見ていた。道具である以上、鋭利なほうがよく、また[使いみち]が多様であるほどいい。その点、秀吉という道具には翼がついていた。
秀吉は早くから信長の[本質]を見ぬいていた。この徹底した唯物家に奉公するために[我(が)]を捨て、道具としてのみ自分を仕立てた。
※司馬遼太郎(しば・りょうたろう):[1935~1996]小説家・評論家。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


この人は誰?***8月3日分解答・解説

  火野葦平(ひの・あしへい/本名:玉井勝則) ーーーーーーー 1907(明治40)年~1960(昭和35)年 小説家。福岡県若松市生まれ。早稲田大学中退。 1929(昭和4)年家業の港湾荷役業玉井組の跡目を継ぎ、労働組合を結成して港湾ゼネストを指導するも翌年逮捕されて転向。 日...