A) 柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 :正岡子規
B) 鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺 :夏目漱石
B) 鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺 :夏目漱石
C) 秋深き 隣は何を する人ぞ :松尾芭蕉
D) くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり :飯田蛇笏(いいだ・だこつ)
E) 桐一葉(きりひとは) 日当たりながら 落ちにけり :高浜虚子(たかはま・きょし)
F) 月天心(つきてんしん) 貧しき町を 通りけり :与謝蕪村
G) 名月や 池をめぐりて 夜もすがら :松尾芭蕉
H) 名月を とってくれろと 泣く子かな :小林一茶
※親友であった子規の句(A)と漱石の句(B)。似ていますね。新聞に掲載されたのは、子規のが1995(明治28)年11月8日、漱石のがそれより2か月早い9月6日。
もちろん盗作とはいえないでしょうが、「柿食えば…」を詠んだ時に、子規の頭のどこかに漱石の句があったのではないでしょうか。
※正岡子規の弟子が高浜虚子、高浜虚子の弟子が飯田蛇笏という関係です。
※Fの句の「月天心」:「天心」は空のまん中、中天、の意味。
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