2026-01-12

この人は誰?***1月13日分解答・解説

 菊池寛(きくち・かん/本名:菊池寛ひろし)

肖像はC。※Aは久米正雄、Bは谷崎潤一郎。

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1888(明治21)年~1948(昭和23)年 小説家・劇作家 香川県高松市生れ。京都大学卒。

第一高等学校で芥川龍之介や久米正雄を知るが、卒業直前に友人の罪を着て退学、改めて京都帝国大学英文科に入学する。在学中に芥川らの「新思潮」に参加、戯曲「屋上の狂人」・「父帰る」などを発表する。
これらに反響は得られなかったものの、大学卒業後の1918(大正7)年以降の数年で発表した「無名作家の日記」・「忠直卿行状記」・「恩讐の彼方に」・「真珠夫人」などで一躍流行作家としての地位を得た。

1923(大正12)年には雑誌「文芸春秋」を創刊。出版事業に成功するほか、文芸家協会の設立、芥川賞・直木賞の創設など作家の社会的地位の向上に貢献、「文壇の大御所」と呼ばれるにいたる。

なお、戦時中には戦時統合により設立された映画会社(「大日本映画株式会社」、いわゆる「大映」)の初代社長に招かれたが、このことが戦後に翼賛運動(※)とみなされ、GHQによる公職追放を受ける。1948(昭和23)年、公職追放未解除のまま、狭心症のため死去。

(※)翼賛運動(よくさんうんどう):(太平洋)戦争に積極的に協力する活動。
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※代表作の一、戯曲「父帰る」の最終場面です。
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父  :(ようやく立ち上って)まあええ、自分の身体ぐらい始末のつかんことはないわ。
(蹌踉として立ち上り、顧みて老いたる妻を一目見たる後、戸をあけて去る。後四人しばらく無言)
母  :(哀訴するがごとく)賢一郎!
おたね:兄さん!
(しばらくのあいだ緊張した時が過ぎる)
賢一郎:新! 行ってお父さんを呼び返してこい。
(新二郎、飛ぶがごとく戸外へ出る。三人緊張のうちに待っている。新二郎やや蒼白な顔をして帰って来る)
新二郎:南の道を探したが見えん、北の方を探すから兄さんも来て下さい。
賢一郎:(驚駭して)なに見えん! 見えんことがあるものか。
(兄弟二人狂気のごとく出で去る)
――幕――
※蹌踉として:よろよろと。よろめきながら。
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※今月中には、下期の芥川賞・直木賞受賞者が決まりますネ。

010503

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使える四字熟語***3月21日分解答・解説

  (A)門外不出(もんがいふしゅつ) (B)流連荒亡(りゅうれんこうぼう) (C)和気藹々(わきあいあい) ==================================